2016年12月14日水曜日

マガジン'17年1号「エリアの騎士」傑の言葉に号泣!

「ベイビーステップ」
 
 VS吉道戦。幸先よくいきなりブレイクを奪った栄一郎。サーブゲームでも強気に攻めるが強烈な追い脚で見事なショットを返されポイントされる。なおも攻めるがミラクルショット連発でブレイクを返され…。
対戦相手の背景なんかを入れてきて相手が戦う理由なんかを丁寧に掘り下げてるから厚みがあるんだよね。

「1ポイントに1回だけ全力で打つ!」って言ってるけど、狙ってできるのかな? しかしやはり日本代表、なかなか手強そう。


「風夏」

 福岡でのライブも盛り上がり、人気と実力を着実につけて来ているブルーウェルズ。風夏のため、最高の曲を作ろうと寸暇を惜しんで構想を練る榛名。気持ちを伝えて以降ぐっとちぢまるふたりの距離。
しだいにおおきくなる榛名の風夏への思い。
街フェスイベントで一位を取ったバンドは九州全土のCDショップに特設コーナーが設けられると聞き、さらに新曲へのモチベーションを上げる榛名。街を歩いていると、突然少女に膝蹴りを喰らう。文句を言おうと睨みつけた少女は死んだ風夏に瓜二つ。走り去る後ろ姿、バッグにぶら下がるアクセサリーは、いつか風夏に渡したもので…。

 この展開で過去の風夏を思わせる新キャラ! なかなかスゴいです。ずっと瀬尾さんの話は薄っぺらいなーと思っていましたが(失礼)、今作は「涼風」からのレガシーを使ったり、大阪編では人情話を読ませたりと、なかなかいいまんがだと思います(どんだけ上からだよw)。


「不滅のあなたへ」

 長編を予感させる5話目。古い風習からなる忌まわしい儀式によって簡単に摘み取られる幼い命。パノナは儀式からマーチを救い「それ」とともにヤノメ国へ。

 道中、狼から再び少年に姿を変えた「それ」。ずっとマーチを命を捨てても救う覚悟を持って生きてきたパロナは、「それ」についてふとした違和感を持ちつぶやく。
命の使い所…よっぽどの覚悟がないと出てこない言葉よね?
命ってたったひとつしかないから、それを「使う」って…かなりムチャなことだと思うけど、サラっと言い放つところがすごい世界に住んでいると感じさせられる。


「エリアの騎士」

 「見えないスペース」に飛び込み四季からのパスを受け取った駆。ゴール前、フランクフルトも猛チャージでディフェンス二枚が駆につく。キーパーと連動してシュートコースは切られた。しかし蓄積された経験とストライカーとして培ってきた嗅覚、そして傑のレッスンにより真空領域、エンプティーゾーンを嗅ぎ取り、ディフェンスの股を抜く鮮烈なゴールを決める。3対3。同点に追いついた! 歓喜に湧く会場と仲間たち。誇らしげに傑を見る駆。ナイスゴールだと声をかける傑。
 
 ポツリと傑がつぶやく。 「・・でもこのパス 俺がお前の足元に届けたかったよ・・」

 「もう永遠に叶わない」 「俺の一番の『夢』だった・・・・」
「兄弟ふたりで日本代表」の夢はあの時…。

 兄弟ふたりで日本代表になる。そう言って競うようにサッカーに打ち込んで育ってきた。でも、駆が中学二年のあの日、その夢は永遠に失われていた。

 こうして何度も心臓を依り代として傑が現れるのは、自分が不甲斐ないせいだと感じた駆は、もう一度入れ替わってベストゴールを決めて欲しいと願う。そしていつかそのゴールを越えるシュートを打つと約束する。傑もその約束のためゴールゲッターとして最高の逆転シュートを見せると宣言し、再び駆と入れ替わった。

 傑の言葉が泣ける! 傑との実力差に圧し潰され一度は諦めた夢がこうして叶って代表入りし、体を入れ替えながら傑の心臓の記憶と意思疎通してはいたけど、事故で傑の存在はもう…。普段強気のドヤ顔しか見せない傑にあんな表情されたら…胸が締め付けられた。この文章書いてる間ずっと涙がとまらなかった…( ;∀;)

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